結婚を見据え、婚活を始めたいと思ったときの方法のひとつとして、結婚相談所に入会することがあげられます。自身が発達障害である場合、結婚相談所へ登録が可能かどうか疑問に思う方もいるでしょう。
また、同じように発達障害を抱えながら婚活をしている人はいるのかどうかも気になる点です。本記事では、発達障害を持つ方の結婚相談所への登録可否や大人の発達障害での婚活方法、注意点などをまとめて紹介します。
実はそれほど珍しくない!大人の発達障害
近年、発達障害という言葉は社会に知られるようになり、見た目だけでは発達障害とは認定できないため、ひとりで悩みを抱えている方も多い傾向にあります。そこで、大人の発達障害の割合や婚活概要、婚活相手が発達障害であった場合の心構えなどをお伝えします
大人の発達障害は増加傾向
大人の発達障害は、大人になってから気づくパターンが多いです。発達障害のなかでも、注意欠如や多動症などのADHDや学習障害のLDと呼ばれているものは学生のころに気づかれやすいです。
しかし、アスペルガー症候群と呼ばれるものは、知的障害や言語発達の遅れは基本的にはないため、大人になるまで気づかれにくい傾向にあります。
アスペルガー症候群の症状のひとつである社会的コミュニケーションの障害が社会人になってから露呈し、就職ができても離職につながってしまうケースが多く見られます。社会的にも、新入社員から即戦力が求められることやIT化が進んだことで、知識の記憶力ではなく知識の活用力などが求められる時代になっています。
その結果、物事への応用力や環境の変化による対応力などに柔軟に適応できない人がより明確化され、自身の発達障害に気づくという流れが多いです。こうしたことから、近年では大人の発達障害が以前よりも可視化されやすく、増加したと感じられる要因になっています。
発達障害の婚活は少し特殊
婚活において清潔感などの身だしなみや、待ち合わせ時間に遅れないことは非常に重要であり、基本的にはクリアしておきたいポイントとなります。しかし、発達障害の婚活はこうした点がスムーズにいかずに相手からクレームを受けてしまうケースがあります。
改善点の指導を行ったときには、発達障害の人に納得をしてもらうことが難しく、改善が見られずに婚活が進まなくなってしまうことも多々発生しています。しかし、発達障害ということを自覚しており、結婚相談所も理解のうえでの婚活であれば、注意点をルーチン化するなどの対策が可能となり、婚活を進めやすくなります。
そのため、日常の中で周囲との行き違いを感じている方は結婚相談所に登録する前に発達障害の診断を受けることをおすすめします。もし発達障害がある場合は、そのことを結婚相談所の担当者に伝え、婚活を進める方法のひとつとして検討するとよいでしょう。
もしもお相手の発達障害がわかったら?
婚活を進めているなかで、気になる人や結婚を前提でのお付き合いが始まった相手が発達障害であるとわかった場合にはどうすべきなのでしょうか。結婚前であれば、自身と相手の特性を深く知ることが重要です。
結婚後に相手の発達障害がわかったときには、精神的苦悩に悩まされてしまうカサンドラ症候群を発症してしまう可能性もあります。しかし、結婚前に発達障害の相手の特性を理解し自身との性格の相性を確認することで、よりよい関係を築き、結婚生活が円滑に進む可能性が高まります。
相手の発達障害がわかったときには、それなりの知識や覚悟は必要になりますが、相手がどのような特性を持っているのかをしっかりと知り、理解することが大切です。
結婚相談所に発達障害で登録できる?
発達障害があると結婚相談所に登録できるのかどうか気になる方もいるでしょう。しかし、すべての結婚相談所が発達障害の有無を理由に入会を断るわけではありません。
結婚相談所の入会審査基準は結婚相談所ごとに異なります。結婚相談所によっては入会ができないこともありますが、結婚相談所の入会審査基準として多い項目のひとつに「心身ともに健康であること」が挙げられます。
この審査基準は明確化されておらず、仕事ができる状態であれば発達障害であっても登録が可能な結婚相談所が多い傾向にあります。そのため、発達障害であっても仕事をしっかりと行っており、前向きに婚活を行いたい方であれば結婚相談所への入会が可能となることが多いでしょう。
また、結婚相談所のカウンセリング時に必ず自身が発達障害であることを伝えなければいけないというルールもとくに設けられてはいません。そのため、伝えたくない場合は伝えなくても問題ありません。
発達障害がある場合でも、審査基準をクリアすれば登録が可能な結婚相談所もありますが、すべての結婚相談所で同じ対応がされるわけではありません。発達障害の特性に合ったサポートを受けるためには、事前に相談所の方針やサポート体制を確認することが重要です。
発達障害で婚活する際の注意点
発達障害の方が婚活を進める際には、どのような点に気をつけていけばよいのでしょうか。ここでは、自身の特性やコミュニケーションのとり方なども踏まえながら紹介します
自分の特性の伝え方
発達障害には、いくつかの症状がありますが、自身の特性を理解して困りごとをうまく相手に伝えていく必要があります。
たとえば、不注意や忘れやすいなどの症状が出るADHDの場合には、デートの予定や待ち合わせ日時を忘れてしまう懸念があるということをあらかじめ相手にも伝え、協力してもらうことも方法のひとつです。
ほかにも、アスペルガー症候群の場合には、ほかの人よりも集中力に長けており、とことん追求できるという特性を逆手にとり、一度決めたことを最後までやり抜く力があるというように特性をポジティブに伝えることもできます。
自身の特性を理解し、正直に前向きに相手へ伝えることで、信頼関係を少しずつ構築していくことが可能となるでしょう。
困りごとは担当者やほかの人に相談する
初対面やデートのときの困りごとは、思い切って第三者へ相談してみることも大切です。発達障害の症状によっては、相手の気持ちを汲み取ることが苦手でわからないという方も多いでしょう。
相手がどのようなことを不快に思い、どのようなことに怒ってしまったのかを結婚相談所の担当者や身近な友達、家族などに意見を求めてみることも解決策のひとつです。最初はなぜこのような事態になったのか分からなかった方も、第三者に相談することで、相手の考えを理解できるようになります。
わからないことは素直に第三者へ相談し、相手の気持ちを少しずつ理解していくことで相手の行動や表情から、感情を読み取る力が養われていきます。そのため、困りごとがあればすぐに相談することが大切です。
コミュニケーションのコツをおさえる
婚活において相手とのコミュニケーションは信頼関係を築いていくために重要な要素となります。コミュニケーションをとるうえでのコツを大きくわけて3つ紹介します。
1つめは、相手の話を丁寧に聞く姿勢を持つことです。会話のキャッチボールをするうえで、相手が話しているときには話を最後までしっかりと聞いてから自身の会話を始めることや会話の内容がわからなかったときには、正直にもう一度聞いてみることも大切です。
2つめは、自身の考えを具体的に伝えることです。曖昧さは誤解につながってしまうこともあるため、自身の希望をはっきりと伝えましょう。言葉だけではなく、笑顔でうなずきながら相手の話を聞くことも相手への好意を示す方法のひとつとなります。
3つめは、自身のポジティブさをアピールすることです。会話のなかで自身の強みなどを相手に示すことで、好印象となります。
デート後に感謝の気持ちを伝えることも、相手との前向きなコミュニケーションのひとつとなるでしょう。
過度に緊張しないようにする
デートとなると緊張してしまう方も多いでしょう。過度な緊張を防ぐためにもデート場所は自身がリラックスしやすい場所を選ぶことがおすすめです。
また、デートで話したい話題などもいくつか考えておくことで話題が途切れることが少なくなります。どうしても緊張感が増してしまったときには、深呼吸を行い、なるべくリラックスした状態を保っておくことも大切です。
デートの目的は、お互いを知る時間のため、すべて完璧でなくてもよく、自然体でいることを心がけていくとよいでしょう。こうした点を頭に入れておくことで、デートを楽しむことにつながります。
発達障害におすすめの婚活
発達障害のある人が婚活するためには、どのような方法がおすすめなのでしょうか。ここでは大きく3つ紹介します。
発達障害などの障害を応援してくれる結婚相談所に登録する
結婚相談所によっては、発達障害の婚活を積極的にサポートしている結婚相談所があります。発達障害の婚活を支援している結婚相談所に登録することで、過去の事例も含めて適切な対応や提案を行ってくれる可能性が高まります。
また、自身の発達障害を公表したうえで婚活を進めていけることで、精神的な不安も軽減されるでしょう。発達障害への支援を行っている結婚相談所であれば、発達障害の方がよく直面しがちな課題点も理解しており、具体的なアドバイスを行ってくれます。
そのため、発達障害の婚活をきちんとサポートしてくれる結婚相談所を選ぶことで成婚率がアップするでしょう。
体験者のブログを探してみる
発達障害を抱えながら婚活を行っている方のなかには、婚活の日々をブログに書いている方もいます。婚活のなかで実際に直面してしまった問題点や、それに対する心の悩みなども具体的に正直に記されていることが多いため、共感を得る部分や参考になることが多くあります。
お付き合いをする前や後のリアルな声を知れることは、自身の婚活において同じ間違いをしないようにする予防策にもなります。また、発達障害を抱えながら婚活しているのは自分だけではないと知れることも、心の安定につながるでしょう。
ほかにも、発達障害の婚活を進めるうえで気をつけるべきポイントをまとめているブログなども存在しています。発達障害のある方の婚活体験ブログに目をとおしておくことで、自身の婚活に生かしていくことができます。
そのため、発達障害のある方の婚活体験ブログを自身で探してみることをおすすめします。
自分の特性を自分で知っておく
発達障害がある場合には、自身の特性を理解しておくことが重要です。自身がどのような発達障害を持ち、ほかの人と接するときにどのような問題が浮かび上がるのかを知っておくことで、あらかじめ相手にも伝えておくことが可能になり、対策を練れます。
自身の特性がわかっていない場合には、対人関係の構築のときにどのようなことで困るのかを担当カウンセラーや周りの人に相談し、どのように感じるのかを聞いてみるとよいでしょう。
相手の気持ちを理解することで、自身の行動と相手の気持ちのパターンが見えてくることや、相手の感情を少しずつ読み取る力が養われていきます。 そのため、自分の特性を理解して知っておくことは発達障害の方の婚活には大切な要素だといえます。
発達障害でも婚活を成功させるポイント
発達障害のある方の婚活は、課題や問題に直面してしまうこともあるでしょう。しかし、それらを乗り越え、婚活を成功させるためのポイントはいくつかあります。ここでは、発達障害のある方が婚活を成功させるポイントについて紹介します。
のんびり構える
婚活を行うとき、一般的には期間を決めて集中的に行うことが多いです。3人ほどの方と同時並行に婚活を進めて、比較検討を行いながら取り組んでいくことが一般的だといえます。
しかし、日常生活や仕事をこなしながら、さまざまな方とコミュニケーションをとり、婚活を進めていくにはそれなりの体力や気力が必要です。そのため、ひとりに絞り、丁寧に向き合いながらゆっくりと信頼関係を構築させていく方が自身への負荷も軽減されます。
結婚相手は複数ではなく、自身と相性の合う相手をひとりだけ見つければよいため、焦らずにスローペースに進めていく心がけが大切です。
担当者に客観的に評価してもらう
発達障害の婚活を成功へ導くためには、担当者などの第三者目線から自身のことを客観的に評価してもらうことが大切です。自身の特性を知るきっかけになり、より自身の弱みや強みを理解できます。
自身の行動がどう相手に映っているのか、感じているのかを客観的に伝えてもらうことで、自身の行動の見直しにつながります。そのためには、結婚相談所を選ぶときに自身の性格や性質をよく理解してくれる担当者と出会えるかどうかも鍵になります。
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自分の特性を理解してくれる相手を探そう
発達障害を持った人の特性は全員が同じではありません。集中力が高くて仕事熱心な人や柔らかい雰囲気で優しさを持った人など人によってよい面は異なります。
発達障害であっても自身の特性のよい面を感じ、理解してくれる人を探していくことが大切です。しかし、自身もしっかりと特性を理解し、懸念点は相手にもしっかりと伝え、努力していく旨を伝えていくことも相手との関係を構築していくうえで重要となります。
前向きな気持ちで挑む
婚活はときにうまくいかないことも多いです。しかし、前向きな気持ちを忘れずに婚活を行っていくことが大切です。
たとえ長期戦になってしまっても焦らずに自身のペースで行い、自己肯定感を高めながら進めていくことが大切です。自身の価値を否定せず、前向きに取り組んでいきましょう。
理想の結婚相手像に固執せずに、出会いに関してオープンな姿勢で向き合うことで可能性も広がります。婚活に対して思い詰めすぎずに、プロセスも含めて楽しみながら取り組んでいくことをおすすめします。
まとめ
今回は、発達障害の方の結婚相談所への登録有無や効率的な婚活方法、注意点について紹介しました。大人の発達障害は珍しいものではなく、発達障害を抱えながら婚活を行っている人も多く、発達障害へのサポートも手厚く行っている結婚相談所も存在しています。
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