近年、女性の社会進出が進む一方で、専業主婦になりたいと考える女性も少なくありません。結婚を考える際「仕事と家庭の両立」か「専業主婦への転身」という2つの選択肢があります。結婚後も仕事を続けるかどうか、多くの女性が悩むことでしょう。
この記事では、専業主婦に向いている人と向いていない人の特徴、そして専業主婦になるためのポイントについて詳しく紹介します。自分に合った選択を見つけるための参考にしてください。
専業主婦になりたい人はどれくらいいる?
ソニー生命が公表している「女性の活躍に関する意識調査2022 」によると、専業主婦になりたいと思う有職女性は、全体の約33%です。とくに20代の割合が最も高く、約43%が専業主婦に憧れを抱いています。
また、子どもの有無によっても専業主婦に対する意識に違いが見られます。子どものいない女性で専業主婦になりたいと考える割合は約35%と高く、子どものいる女性(30.6%)よりも高いです。
家庭を大切にする価値観やキャリアに対する考え方は、個々の背景や状況によって異なります。しかし、データでも分かるとおり、現代の社会でも約3人に1人は専業主婦としての生活に魅力を感じていることが分かるでしょう。
共働き世代は増加傾向
核家族化の進行や消費性向、可処分所得、就業に関する世界観や労働環境の変化により、共働きが一般的なライフスタイルとして定着しつつあります。
なかでも、子育て世帯を中心に働いている女性が増加傾向にあります。厚生労働省が発表したデータによれば、令和4年度で約76% の子どもがいる母親がなにかしらの職に就いています。具体的には、正社員の割合が平成28年の22%に対し、令和4年では30%と約8%増加しています。
これらのデータからも分かるように、女性の社会進出が進み、共働き世帯がますます増加していることが明らかです。
女性が専業主婦になりたい理由は?
専業主婦になりたいと考える理由はさまざまですが、多くの場合、結婚後の生活をより合理的に送るための選択肢として希望するケースが多い傾向にあります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
家族・子どもとの時間を大切にしたい
仕事に追われる日々ではなく、家族との絆を深める時間を大切にしたいと考える人も多いでしょう。
現代では、育児休暇後に職場復帰することが一般的です。ただし、夫婦で育児を分担することが求められつつありますが、まだ女性が家庭や育児を主に担うという慣習が根強い傾向にあります。
そのため、子どもがいない間は仕事を続けるけれど、妊娠・出産を機に専業主婦になりたいと考える女性も増えています。
役割分担するほうが負担が少ないから
働き方改革が叫ばれているなかでも、男性の長時間労働が依然として続いています。生活費を稼ぐためにあえて残業をする男性も多く、結果として家事や育児、介護などの負担が女性に集中します。
共働き家庭では、家事代行や保育・介護サービスの利用もひとつの手段ですが、多くの費用がかかり、家計の圧迫が避けられません。仕事と家事で役割を分担することで、家庭全体の負担を軽減し、より安定した生活が送れるでしょう。
男性と比較して賃金が低い
男女平等の考え方が広がりつつある現代ですが、依然として女性の平均年収は男性に比べて低いのが現状です。厚生労働省が公表したデータ によると、20代は男女の賃金差はほとんど見られませんが、男性は年齢とともに賃金が上昇し、55〜59歳でピークの約42万円に達します。
一方、女性の場合は賃金の上昇が緩やかで、ピークは50〜54歳の約28万円と男性より早く達し、それ以降は伸び悩みます。このため、女性は長く働いても収入を増やしにくいことから専業主婦になりたいと考える女性も少なくありません。
母親が専業主婦だったから
子どもは、親からさまざまな影響を受けて成長します。そのなかでも、親の「生き方」はとくに大きな影響を与える要素のひとつでしょう。
学校から帰宅するといつも母親が家にいる環境で育った人は、自分も家族の帰宅を待ちたいと考えることが多いです。
専業主婦に向いている人の特徴
専業主婦になりたいと思う場合、自分がその役割に適しているかどうかを考えることが重要です。ここでは、専業主婦に向いている人の特徴について詳しく見ていきましょう。
家事が得意
専業主婦に向いているかは、家事が得意かどうかに大きく影響されます。専業主婦とは、炊事、洗濯、掃除など、家事全般に専念する女性のことを指します。そのため、外で働く夫に代わって、家庭内のすべての家事を受け持つことが求められるのです。
しかし、家事は外部からの評価が得にくい仕事です。朝早く起きて家族のために朝食を用意し、子どもを送り出した後に掃除や洗濯を済ませ、夕方には美味しい夕食を用意する、といった日常を楽しめる人が、専業主婦に適しているでしょう。
ひとりが好き
専業主婦になると、夫や子どもたちが外に出ている間、一人で家にいる時間が多くなります。そうした状況を寂しいと感じず、むしろ一人を楽しめる人は専業主婦に向いています。家事の合間に趣味を楽しめる人は、専業主婦として充実した毎日を送れるでしょう。
自分の時間を管理できる
仕事と違って専業主婦は誰かに管理されることなく、自分で時間を管理する必要があります。自由な時間が多いため、家事が面倒に感じる方も多いでしょう。
そのため、家事や買い物、家計の管理など、毎日のタスクをリストアップして自分の時間を効率的に管理できる能力が必要です。与えられた時間を有効に活用し、趣味やリラックスの時間をバランスよく楽しめる人は、専業主婦に向いているでしょう。
金銭の管理ができる
専業主婦にとって、家計管理は重要な役割のひとつです。将来のライフプランを見越して、収入から生活費を計算し、支出をコントロールする必要があります。
そのため、セール品や特別な商品に目が行き、本来必要のないものまで買ってしまったり、高額なブランド品や贅沢な食材など、衝動買いや無駄遣いが多かったりすると、家計を圧迫してしまう可能性があります。家計をしっかりと管理し、家族の生活を守れる人こそが、専業主婦としての役割を果たせるでしょう。
専業主婦に向いていない人の特徴
向いている人がいる一方で、向いていない人がいるのも事実です。
以下で詳しく見ていきましょう。
家事が苦手
男性のなかには、家事を当たり前のように妻に任せる傾向があります。これは、家事が得意でない人にはストレスの原因となるでしょう。共働きで家事の負担を分担する方が、ストレスなく生活できる可能性が高いです。
仕事が好き
仕事に誇りを持ち、成長やキャリアアップを楽しんでいる人は、家庭に入るよりも仕事の成果を追求したいと考えるでしょう。そのため、専業主婦に向いてはいません。
また、家庭のことをすべて女性が担う必要はありません。夫婦で協力し合いながら家事や育児を分担し合える関係性の人は、専業主婦になる必要性を感じていないです。
ひとりの時間が苦痛
ひとりの時間が苦手で、自宅で静かに過ごすのが苦痛と感じる人にとって、専業主婦の生活は辛いと感じるでしょう。
専業主婦でも、誰かと一緒にいることが好きな人はいますが、そのためには毎日予定を立てなければなりません。しかし、友人とのランチや外出には経済的な負担を伴うため、毎日続けるには家計の負担が大きくなります。
一方、仕事をしていれば職場の人との交流や、休憩時間などでのコミュニケーションが自然に生まれます。家族以外の人と関わりたいと考える人には、適していないかもしれません。
心配性
家計が一本化され、夫の収入に依存していることから、収入が途絶えた際の生活費の不足や生活の維持をどうすればいいのか不安に感じてしまう方もいるでしょう。
不安を軽減するためには、共働きが有効です。共働きであれば、夫婦ともに収入を得られるため、家計への負担が分散され、経済的なリスクが低減します。
お金のかかる趣味をもっている
趣味にお金をたくさん使う傾向がある人は、専業主婦に向いていないでしょう。
専業主婦は夫の収入だけで家計を支える必要があります。海外旅行やブランド品の買い物、ゴルフなど、お金のかかる趣味ばかりでは、家計のバランスが崩れてしまいます。
そのため、お金を気にせずに趣味を楽しみたい方は、共働きの生活が向いています。
専業主婦になるためのポイント
専業主婦は、自分ひとりの意志だけで決められるわけではありません。憧れや希望はあっても、実際にその生活を送るかは、結婚相手との関係性や協力に大きく左右されます。
信頼関係の構築
初対面の女性をすぐに養うつもりの男性はほとんどいません。そのため、専業主婦の条件で相手を探しても、相手からの肯定的な反応を得ることは難しいでしょう。
結婚は、夫婦が同じ方向を向いて新しい家庭を築いていくことが大切です。仕事をするかしないかという点も含めて、お互いが納得する形で決めていく必要があります。
まずはお互いの価値観や生活感、結婚に対する考え方などを十分に理解し合い、信頼関係を築いた後に、専業主婦としての希望を相談するのが無難です。
仕事に対する柔軟な対応
結婚当初から専業主婦を望む場合、家事や育児を一人ですべて担う覚悟が必要です。しかし、思ったよりも家事や育児、さらに介護と、外で働くよりも負担が大きいケースも少なくありません。
そのため、専業主婦にこだわらず、新婚当初は仕事を続け、子どもが生まれたら育児に専念するなど、状況に応じて柔軟に対処することが重要です。柔軟な考え方を持つ夫婦は、お互いに支え合い、幸せな結婚生活を築けるでしょう。
年上の男性を探す
年齢が若い男性ほど、家族を養えるほどの収入を持つ人の割合は減少します。年上の男性を選ぶことは、安定した収入や経済的な安心感が得られるでしょう。
ただし、年齢差が大きい場合、子どもが成人する前に夫の健康問題や退職といったリスクが増す可能性があります。健康で仕事を続け、家族を支え続けられるか考慮する必要があります。
なお、理想の相手を探すには、結婚相談所の利用もひとつの手段です。結婚相談所では、専門のカウンセラーやマッチングシステムを通じて、自分に合った相手を見つけられるでしょう。
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こちらの記事では、婚活について解説しています。始める前にやるべきことや各婚活サービスの特徴も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
共働き家庭が増えているとはいえ、専業主婦を希望する女性は多いです。しかし、じっくりと考えてみれば、自分が専業主婦向きではないと気付くこともあるでしょう。
専業主婦でなくても、大切なのは自分らしく生きる方法を選択することです。専業主婦にこだわるのではなく、状況に応じて最適な生活の形をともに模索し、選択していくことが、幸せな結婚を築く上での重要なポイントといえるでしょう。
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