結婚式といえばバージンロードを歩き、指輪を交換する流れをイメージする方が多いはずでしょう。こちらはキリスト教式であり、大きく分けてカトリックとプロテスタントの2種類の宗派があります。
このうち、カトリック教会で結婚式を挙げたいと考えている方は、いくつか押さえておくべきポイントがあります。ここでは、カトリック教会の結婚観や結婚式の詳細、準備、よくある質問にお答えしていくので、ぜひ参考にしてください。
カトリック教会の結婚観
まずはカトリック教会の結婚観から確認しておきましょう。
聖書に基づく結婚観は以下のとおりとなっています。
結婚は恵みであると同時に使命でもある
カトリックの考え方では、結婚は神からの恵みとして与えられるものであり、同時に夫婦が生涯をかけて果たしていく使命ともされています。
夫婦や親としての生活では、思い通りにいかず我慢や努力を求められる場面も少なくありません。
結婚生活に伴うこうした負担や犠牲は、キリストが教会を自分の花嫁とみなし、すべてを犠牲にして愛した姿と同じものと捉えられています。
そのため、カトリック教会における夫婦では互いに支え合い、相手のために尽くす姿勢を大切にして生きることが求められています。
家庭と社会への広がり
結婚による影響は、本人同士の幸せだけにとどまりません。子どもや家庭全体、さらには教会や社会との結びつきにも関係しています。
カトリック教会では常に結婚と家庭を大切に考えており、その基盤を支える努力を惜しまない姿勢を重視しています。
信者とその家族への役割
日本においてカトリック信者は多くなく、カトリック教会で結婚式を挙げる場合でもお相手の方が信者ではないケースも少なくありません。
このような場合、カトリック信者自身が信仰を守り、キリスト教的な愛をもって家庭を導くことが大切です。
夫婦の両方がカトリック信者である場合はこの姿勢がさらに強く期待されます。
カトリック教会の結婚式
カトリック教会ではどのような形で結婚式が行われることになるのでしょうか。ここでは、結婚式の全体像について押さえておきたいポイントを解説します。
式の流れ
カトリック教会での結婚式は、入堂、聖書朗読、司式者の話、誓約、指輪の交換、婚姻証書への署名、退堂となります。詳しい流れについては教会側から説明があるので、心配する必要はありません。
まず、カトリック信者同士の場合は、ミサ中またはミサ形式での挙式が選択されます。
ミサとは、カトリックにおける最重要の典礼儀式です。聖書の言葉を聞く「ことばの典礼」と、キリストの最後の晩餐と復活を記念する「感謝の典礼」があります。
次に、夫婦となる者がカトリック信者と未信者である場合は、ことばの祭儀での挙式です。なお、カトリック教会での結婚式は、新郎新婦のいずれか一方、あるいは両方が信者であることが前提となります。
当日の服装
基本的な服装のルールは、肌を露出しないことです。教会によっては、肩が少し見えるデザインもNGとされています。
新婦はフルレングス(足首を完全に隠す丈)のドレスを選び、手袋とベールを身につけます。
注意すべきこと
教会によっては、写真やビデオを撮影する際にフラッシュを使用することが禁じられています。また、カトリック教会においてバージンロードは神聖な場所とされていることから、参列者はバージンロードを踏まないように注意しなければなりません。
肌の露出を控えるべきなのはゲストも同様なので、事前にゲストとも情報を共有しておくことをおすすめします。
カトリック教会で結婚式を挙げるための準備
カトリック教会で結婚式を挙げるためには、事前に準備しておかなければならないことがあります。以下の3点を確認しておきましょう。
事前相談
結婚式を希望している場合は、まず所属教会や希望する教会に相談が必要です。一般的には、所属教会以外で式を挙げたい場合でも、まずは所属教会に相談することが必要です。
結婚式を挙げるための条件や考え方は、教会によって異なります。たとえば、夫婦のどちらか一方のカトリック信者であれば認めているケースもあれば、二人とも信者でなければならないケースもあるので、確認が必要です。また、カトリック教会にもよりますが、信者同士ではなくてもカトリック教会で結婚式を挙げることは可能です。
なお、すべての教会で挙式ができるわけではない点にも注意が必要です。
必要な書類と手続き
教会のサポートを受けながら、必要な書類の作成や手続きを進めていきます。
書類の準備は教会側が案内してくれるので、司祭と相談しながら進めるとよいでしょう。
なお、過去に離婚歴がある方は教会が定めている手続きが必要になります。
結婚講座と面談
カトリック教会で結婚式を挙げる場合は、事前に結婚講座を受けなければなりません。二人で複数回にわたって受講することになります。
中には1年ほど時間をかけて結婚講座を受ける場合もあるため、カトリック教会での結婚式を考えているなら早めに教会へ相談することが重要です。
その後、司祭と面談を行い、結婚式が認められることになります。
カトリック教会の結婚に関するよくある質問
ここからは、カトリック教会の結婚に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
費用はどのくらいかかる?
金額は教会により異なります。あくまで献金という形であり、費用の目安は10~20万円程度です。ホテルやゲストハウスで挙式するよりも費用が抑えられる場合もあります。
教会の使用料のほか、キャンドル代、聖歌隊代などが含まれていることもありますが、こちらも教会によって異なるのでよく確認しておくことが大切です。
披露宴はどうすればいい?
教会で挙式してから披露宴を行う場合、一般的には別会場を利用します。教会は宗教儀式の場であることから、基本的に余興を行うのには適していません。
周囲のホテルなどを利用するケースがほとんどです。そのため、結婚式を行う会場と披露宴会場とのアクセスについても確認しておく必要があります。
どのような形で披露宴を行うのか早い段階で確認しておきましょう。
いつから準備を始めればいい?
結婚式を検討している方の中には、先に披露宴会場を検討し、教会への連絡が遅れてしまう方も珍しくありません、しかし、遅くとも半年前までには、結婚式を挙げたい教会に相談が必要です。
先ほど紹介したように、カトリック教会で結婚式を挙げるためには、事前に結婚講座や面談などを受ける必要があり、これらの準備には半年から1年程度かかることもあります。
選択する教会や、お二人の状況によって結婚講座の内容や回数が変わるため、まずは早めに教会へ相談することをおすすめします。
まとめ
カトリック教会で行う結婚式には厳格なルールがあり、それに従わなければなりません。結婚講座や面談もあるため、早い段階で情報を収集し、余裕をもって準備に取り組むことが大切です。
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